
平成21年3月の高校卒業者の四年制大学・短期大学への進学率は56.2%と過去最高でした。
大学進学のため、予備校に通う浪人も合わせると、全国で92.7%にものぼります。
ほんの10年前の進学率は38%と、3人に一人が進学する程度でしたが、今や、2人に一人は進学するという計算になります。
しかしその一方で、半数に近い大学が定員割れを起こしていました。という事は、以前よりも大学に入りやすい環境になっているのは事実です。少子化による倍率低下や、就職難による影響で進学率が増加したと思われます。
しかし、卒業後、進学も就職もしなかった人が前年よりも約 8000人増加。
いわゆる、ニートやフリーターと呼ばれる人口も増加傾向にあります。
大学に行くために勉強し、「入学」すれば終わりではなく、大学に行って、「何がしたいのか」を明確にしましょう。
大学側も、定員割れではありますが、誰でも入学させるわけにはいかないのです。
社会的評価や、来年度の入学希望者を集めるうえでも「学びたい」という意識をしっかり持った生徒に入学してもらいと思っているので「この大学のこの学科に入りたい」や「資格が取りたい」というような曖昧な目的では合格させてくれません。
「この学科に入って、どんな勉強をしたいのか」「この資格を取って、将来どのように活かしたいのか」というしっかりとした目的意識を持った人を希望しています。「なぜ大学にいきたいのか、なぜその大学でなければならないのか」明確な意思を示しましょう。
大学受験で多くの人を悩ませるのが「志望理由書」ではないでしょうか。
大学・大学院を受験する際、必要なのが「志望理由書」です。この「志望理由書」は合否を分ける重要なもの。
面接でも、志望理由書の内容を質問される事が多いので、じっくり考え、丁寧に書きましょう。
志望大学・大学院によって志望理由のフォームや、文字数の決まりに違いがあります。
まず、志望大学が指定している志望理由書を調べましょう。
なぜその大学を志望したのか
「~したいから、~大学を志望します。」と、はっきりと書き示しましょう。自分の体験や、エピソードを使って、分かりやすく具体的に、「このような経験をし、どのように考え、この分野に興味を持ち、学びたいと思った。」など、できるだけ自分しか経験してないような、ありきたりでない志望理由を書きましょう。読んだ本や、観た映画などを引用してもよいでしょう。
将来について
その志望校で何を学び、将来どのように社会で役立てたいのか、どのように貢献したいのか、自分の描く未来像を具体的に書きましょう。ここでの文章が合否には大きく左右します。どのような理由で未来像を描いたのか、その未来像の中で、どうして志望大学でないといけないのか、どうしてその学部を志望するのか、を具体的に示しましょう。
パンフレット
避けた方がよいのが、パンフレットに記載されていない授業内容を書いてしまう事。パンフレットを見て、「あったらいいな~」と思い書いてしまいがちなのですが、大学側からすると、「残念ですが、そういった授業はありません」となってしまいます。
パンフレットに記載されている施設や、設備で何を学びたいと書くのはOKです。
自分の言葉で
文章の語尾「~だ。」「~である。」調で書きましょう。統一させるように注意。誤字脱字のないように。
自分の言葉で、良い印象が与えられるように書きましょう。
ありがちな書き方
志望校の優良な点を挙げるのは、ありがちなので避けましょう。
大学側は、受験生に学校の設備を誉めて欲しいとは思っていません。毎日のように大学内に居るのですから、その施設が優れているのは百も承知です。そんな事よりも、その施設で何を学びたいのかを大学側は聞きたいのです。
文章での注意点
段落を変えるのいを忘れないように注意しましょう。流行語や、略語は使用せず、文章語を使用するように。
志望する学部についての知識があっても、専門的な事を書くのは避けた方が良いでしょう。
面接や、口述試験の時に突っ込んで聞かれる可能性があります。
| 文科系 | 理科系 | 医歯科系 | 芸術系 | 国公立 | 私立短大 | 公立短大 | |
| 授業料 | \655,500 | \882,870 | \2,940,250 | \862,790 | \469,200 | \634,560 | \342,000 |
| 入学料 | \272,260 | \284,080 | \893,390 | \330,110 | \270,000 | \273,880 | \162,000 |
| 施設設備費 | \156,860 | \230,280 | \941,340 | \265,760 | - | \200,520 | - |
| その他 | - | - | \4,766,240 | - | - | - | - |
| 合計 | \1,084,620 | \1,397,230 | \9,541,220 | \1,458,660 | \739,200 | \1,108,960 | \504,000 |
大学には、大学別の奨学金制度があり、希望により貸与が可能です。
例
・経済的な理由で進学を諦めざる得ない学生に対して、奨学金選抜試験の結果、授業料を全額免除または半額免除。
・医学系などでは、卒業して就職後、貸与期間と同じ年数勤務すれば全額返還免除。
・経済的な理由で修学が困難な学生に対して、一定の金額を給付または貸与。面接や書類申し込みは学生本人がする事。
・奨学生入学試験に合格すれば、年額60万の給付。また、1年ごとの成績審査を経て、同額の奨学金を給付。
・学業優秀者または研究等に、個人または団体から大学に寄付された基金を奨学金として給付する。
など、大学により様々な奨学金制度が整えられています。奨学金制度も、志望校を決める一つの材料として考えるのもいいでしょう。
大学の数は数えきれない程あります。そんな中から、自分に合う大学を見つけるのは大変な事です。
ですので、気になる大学は時間が許す限り、説明会やオープンキャンパスに足を運んでみましょう。
大学により違いはありますが、オープンキャンパスでは授業を見学できたり、模擬授業を受けたりできます。
遠くて行けない場合は大学の資料請求もできます。
実際、志望大学決定時に、約 58%の人が大学発行の入学案内に影響を受けたと答えています。
いざ、志望校に合格して、入学してみたら想像と違っていた・・・なんて事のないように自分の目で確かめて志望校を選びましょう。
せっかく時間を割いて勉強して、志望校に入学したはずなのに、全国の大学の中退率は11%もあるのです。
どうして途中で辞めてしまうのか。合格に至るまでにかかった時間、費用は安くはないはずなのに。
経済的な理由や病気、中には自分への甘えもあるでしょう。違う大学への編入するという人もいますが、ごくわずかです。
大半の人が、「想像と違う」「やりたい事が違う」などという理由で大学を去ります。
「想像と違う」「やりたい事が違う」というのは、自分の調査不足です。
それとは逆に、卒業するまでに5年や6年かかる人もいます。
学校が好きで長い間通いたいのも分かりますが、四年制大学なら、なるべく4年で卒業したいですよね。
現代の日本社会では「中退」「留年」は、よっぽど納得できる事情でない限り、就職時に圧倒的不利になります。
ただでさえ就職難ですので、不利な条件を自ら作らないように志望校の調査は怠らないようにしましょう。