
高校受験は中学受験と違い、お子さんの意見で進路を決める事が多いのではないでしょうか。
高校によっては、語学に力を入れていたり、スポーツに力を入れている学校もあります。
まずは、高校入試の基礎知識から見ていきましょう。
高校入試では、中学校からの推薦で受験する「推薦制度」があります。
第一志望が私立高校の場合に使える制度
高校側が推薦条件を公表し、その条件を満たす志望者は中学側に申し出ます。中学側はその生徒の内申書や成績を高校側に推薦で入学させてくれるかを相談し、高校側が承諾すれば、一般受験より早い1月に面接や試験を受けます。
この推薦制度は合格率が高く、9割をこえる合格率になります。合格すれば、必ず入学するというのが条件です。
第一志望が公立校の場合に使える制度
第一志望が公立高校だと、推薦入学制度は使えず併願推薦となります。推薦入学とは異なり、合格しても辞退する事ができます。
しかし、辞退できる代わりに、合格の基準は高くなります。
中学校校長の推薦書が不要な推薦制度
ここ最近で増えているのが、中学校の校長の推薦書を必要としない「自己推薦」です。
内申書などで、基準の点数を超えた生徒が自分で自分を推薦する制度です。ですから、最近では、名前は「推薦」ですが、一般試験よりも少し早い一般試験のような形になっています。
受験する私立高校が第一志望校の場合に使われる制度
合格すれば、必ず入学するというのが条件です。その志望校に合格できる学力がギリギリの受験者が使用します。
試験の点数に、一定の点数(10点~30点)を上乗せしてもらう制度です。最近では推薦入学制度を使う場合が多いので、推薦入学制度が使えなかった場合に使用します。
「自己推薦」の一種で、中学校長からの推薦書も必要ありません。内申点の基準もなく、「スポーツ枠」があります。
高校受験で一番のポイントはやはり、「内申書」でしょう。
しかし、2002年から、通知書の評価は「相対評価」から「絶対評価」へ変わりました。
相対評価
複数の被験者(クラス生徒数)の約7%が「5」、約24%が「4」、約38%が「3」というように、通知表の評価に必ず「5」がつく生徒と「1」がつく生徒が必ず存在し、それが割合で決められていました。
しかし、それではクラスの学力レベルによりバラつきが出るとともに、同じ成績でも、学校やクラスが変わると評価が変わるため、実態にそぐわないとして、「絶対評価」へと変わりました。
絶対評価
周りの生徒の成績とは関係なく、自分の成績だけで通知表がつくようになりました。
「到達度評価」+「認定評価」=「絶対評価」になります。
到達度評価
予め決められた基準に対して、どれくらいできた(到達したか)を評価します。
認定評価
教師が公開していない評価になります。授業態度や提出物、課題への評価です。
この「絶対評価」の利点は、評価基準が明確なため、生徒自身でも通知表をみた時に「自分がどこまでできたのか」を確認しやすくなりました。「絶対評価」へと変わってからの生徒の成績は「4」「5」の割合が増え、「1」~「3」の割合が減りました。
しかし、予め決める「基準」が学校、教師によって異なるため、結局「相対評価」と変わらないという声も出ています。
私立高校を一般受験される場合は、内申書は参考程度と言われています。しかし、推薦入学については違います。
推薦入学ですと私立高校でも、内申書は重要資料となります。
内申書で重要な鍵を握る「資格」
高校によっては、「英検」「漢検」「歴検」などを重視する学校もあります。「英検準2級」を取得していると無試験で合格になったり、英検取得のレベルに合わせて試験の点数に上乗せで点数をくれたりと、併願で受験する生徒と比べれば、スタートの地点から有利になります。さらに、生徒会長などをしていた場合、点数がプラスされる場合もあります。
また、在籍する部活動が、県大会レベルのコンクールや大会などで優秀な成績を収めている場合は高く評価されます。
公立高校を受験される場合は内申書が合否を分けると言っても過言ではありません。
公立高校の受験の合否は、当日の試験50%、内申書50%です。(都道府県により多少の違いあり)
なので、当日、試験に力を出し切れなかったと後悔しても、多少なら内申書でカバーする事ができるのです。
「テスト5割」+「授業態度5割」=「内申書」
内申書の点数は、通知表に直結しており、「英数国理社」と「体音技美」の合計9教科を点数にします。
中学校によって、「中学生活3年間」が評価対象の学校と、「中学3年生」の一年間だけが評価対象の学校があります。
内申書対策
4つの「観点別評価」による絶対評価で内申書の点数がつけられます。
「関心・意欲・態度」・・・教科の授業への意欲、興味。授業中の挙手。提出物の提出状況など。
「思考・判断」・・・・・・学習活動への取り組み内容、課題への表現力。
「表現・技能・鑑賞」・・・集団行動の参加力、資料を読み取る、まとめる能力。ノートまとめ方など。
「知識・理解」・・・・・・基本的な内容の知識。テストの結果。
観点評価以外の絶対評価
「数学」・・・・・・・・「見方や考え方」「表現・処理」
「国語」・・・・・・・・「話す・聞く・書く・読む」「言語についての知識・理解・技能」
「英語」・・・・・・・・「表現の能力」「理解の能力」
「社会」・・・・・・・・「資料活用の技能・表現」
「理科」・・・・・・・・「科学的な思考」「観察・実験の技能・表現」
100点満点のテストですと、例えば思考判断(40点)、技能表現(30点)、知識理解(30点)のように点数が振り分けられて内申書へ点数がつきます。
その他の評価
「音楽」「技術・家庭科」「美術」「体育」については、直接の筆記試験がないため、内申書には2倍の点数がつけられると言われています。
「音楽」・・・・・・・・「感受や表現の工夫」「表現の技能」「鑑賞の能力」
「技術・家庭科」・・・・「生活を工夫し創意する能力」「生活の技術」
「美術」・・・・・・・・「発想や構想の能力」「創造的な技能」
「体育」・・・・・・・・「運動の技能」
| 項目 | 公立 | 私立 |
| 入学金 | \5,700 | \197,000 |
| 授業料 | \10,100 | \40,000 |
| 制服代 | \44,600 | \71,000 |
| 体操服代 | \17,600 | \18,800 |
| 教科書 | \17,800 | \17,600 |
| 辞書 | \14,700 | \16,800 |
| カバン | \4,100 | \7,300 |
| 靴 | \4,500 | \6,000 |
| 通学費 | \8,700 | \2,500 |
| その他 | \40,400 | \66,200 |
| 総額 | \168,200 |
\443,200 |
| 項目 | 公立 | 私立 |
| 諸会費(PTA費) | \20,300 | \19,000 |
| 部活動 | \22,500 | \28,000 |
| 修学旅行 | \87,100 | \150,000 |
| 総額 | \129,900 |
\197,000 |